はじめに
こんにちは、みの丸です。
今回は、妊娠検査薬について書きたいと思います。
妊娠したかも!という女性が、手っ取り早く妊娠しているかどうか調べられる妊娠検査薬。
非常に簡単な検査で妊娠の判定ができるので、産婦人科に行く前に自宅であらかじめ調べることができます。
ただ、妊娠検査薬で陽性が出たから絶対に妊娠しているか、逆に陰性が出たから絶対に妊娠していないか、というと必ずしもそうではありません。
この記事では、妊娠検査薬の使用方法や、検査薬で陽性が出た後の産婦人科の受診時期について書いていきたいと思います。
妊娠検査薬の使用時期
一般的な妊娠検査薬の多くが、使用のタイミングについて「生理予定日の約1週間後」と定めています。
女性が妊娠したとき、hCG(ヒト絨毛(じゅうもう)性性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンが尿中に排出され始めます。
この尿中のhCGを検出し、陽性と陰性の判定をするのが妊娠検査薬ですが、感度よくhCGを検出できるのが「生理予定日の約1週間後」とされています。
多くの妊娠検査薬が、尿中のhCG濃度50mlU/mL以上で陽性反応を示しますが、確実にその濃度に達しているのが生理予定日の1週間後だからです。
なので、生理予定日になっても生理が来なくて、かつ妊娠の心当たりがある場合、1週間待ってから検査を行うようにしましょう。
なお、生理不順で生理予定日がわからない、という場合は、前回の生理周期を基準にして生理予定日を求めます。
※生理周期とは、生理開始日を1日目として、次の生理開始日の前日までの日数のこと。
例えば、前々回の生理開始日が11月1日で前回の生理開始日が12月1日の場合、30日周期となります。これが、前回の生理周期です。
ですので、次の生理予定日は12月1日を1日目とし、30日周期で計算すると12月31日となります。
妊娠検査薬を使用するのは、その1週間後ですので、1月7日ということがわかります。
もし、前回の生理開始日も生理周期もわからなければ、性交した日の3週間後に妊娠検査薬を使用しましょう。
これは、性交した日を排卵日と考えると、その2週間後が生理予定日となり、さらにその1週間後に検査をする、ということです。
フライング検査について
それでも1週間も待ちきれない!という方もいると思います。その場合は、フライング検査も可能です。
フライング検査とは、説明書に書かれたタイミングより前に妊娠検査薬を使用することです。
一般的な妊娠検査薬の説明書には、「生理予定日の約1週間後」に使用するよう書かれていますが、絶対に1週間待たなければ検査できないわけではありません。
hCGは着床(妊娠3週)後すぐ増え始め、生理予定日(妊娠4週)の頃には妊娠検査薬で検出できる規定の濃度=50mlU/mLになります。
ただ、生理予定日はあくまで予定なので、排卵日が遅れるとそれだけ生理予定日も遅れ、hCGの分泌も遅れます。加えて、hCGが増えるスピードには個人差があるので、生理予定日に全ての人が規定の濃度まで達しているとは限りません。
そのため、確実に判定ができるように、生理予定日から1週間余裕を持って(妊娠5週)、使用日が定められています。
これは逆に言えば、排卵日に大幅なズレがなく、hCGが平均的に増えていれば、生理予定日にフライング検査をしても陽性が出る可能性がある、ということです。
ただ、フライング検査をして陰性が出た場合、めちゃくちゃモヤモヤすることは覚悟しておきましょう。
陽性が出れば問題ないのですが、陰性の場合、「検査が早かったからまだ陽性が出ないだけかな」、「それともやっぱり妊娠してないのかな」、などとモヤモヤモヤモヤ考えてしまいがちです。
そのような一喜一憂を避けたければ、確実に生理予定日の1週間後を待って検査をするのがいいでしょう。
妊娠検査薬の使用方法
では、続いて妊娠検査薬の使用方法について確認しましょう。
今回は、私が実際に使用したことのあるオムロンの「クリアブルー」の使用方法をご紹介します。
①妊娠検査薬のキャップを外し、AorBどちらかの方法で採尿部を尿で浸す。どちらの方法も、持ち手のプラスチック部分に尿がかからないよう注意する。
A.妊娠検査薬の先端の採尿部を下に向け、5秒間尿をかける
B.清潔な乾いた容器に尿を採り、採尿部を20秒間浸す
②採尿部を下に向けたままキャップをして、判定窓(四角い窓)に尿がしみるのを確認する。
③判定窓が見えるよう平らな場所におき、終了確認窓(丸い窓)に青い線が現れるまで1分待つ。
④判定窓を確認する。ここに青い線が出ていれば陽性です。
以上です。簡単ですね。
丸い終了確認窓に青い線が出ていなければ検査失敗ですので、やり直しです。私が失敗したときはこんな感じでした。
この時はAの方法で検査したのですが、尿をかける時間が短かったのか、何分待っても真っ白でした。 この1時間後くらいに、Bの方法でやり直すと無事成功しました。
成功するとこんな感じで青い線が出ます。
他社の製品も、尿を浸す時間や待ち時間に差はありますが、検査方法はほぼ同じです。
なお、朝昼晩いつの尿でも検査可能ですが、水分を大量に摂取した後の尿だと尿中のhCGの濃度が下がってしまい、陽性なのに陰性が出てしまうことがありますのでご注意下さい。
妊娠検査薬を使う上での留意点
現在の妊娠検査薬の精度なら、正しく検査をして陽性が出た場合、ほぼ確実に妊娠は成立しています。
ただし、妊娠検査薬は、あくまで妊娠検査を補助するものであり、妊娠の診断を確定するものではありません。
お腹の赤ちゃんが成長していないことや、妊娠はしているが子宮外妊娠だった、ということも十分あり得ます。その場合、妊娠の継続はできません。
ですので、陽性が出て産婦人科に行っても、必ず正常に妊娠しているとは言い切れないのです。
反対に、陰性が出たのに次の生理が始まらない、ということもあります。
この場合、妊娠はしているが、排卵日のズレにより検査の時点で陽性反応が出なかった。もしくは何らかの原因で生理不順になっている、という可能性があるので、もう一度検査を行うか産婦人科を受診しましょう。
陽性反応後の産婦人科受診
妊娠検査薬で陽性が出たら、速やかに産婦人科を受診しましょう。
ただし、受診の時期が早すぎると胎嚢(たいのう)という赤ちゃんを包んでいる袋が小さすぎて、超音波検査で確認出来ないことがあります。
特にフライング検査で陽性が出た場合、すぐに病院に行っても何も見えない可能性が高いです。
胎嚢が確認できるのは、早くて妊娠4週後半からです。生理予定日が妊娠4週0日ですので、生理予定日にフライング検査した場合、最低でも5日から1週間ほど待ってから受診しましょう。
子宮内に無事胎嚢が確認できたら、子宮外妊娠ではなかった、ということが確定します。
その後、卵黄嚢(赤ちゃんの栄養源)、胎芽(妊娠8週未満の赤ちゃん)、胎芽の心拍、この全てを確認して初めて正常な妊娠と診断されます。
この時期、心拍が確認できるまではドキドキして不安になりがちですが、天に任せるしかありません。
赤ちゃんがすくすく育っていることを祈りながら、できるだけ心安らかに過ごしましょう。
まとめ
以上、妊娠検査薬についてでした。
正しく使えば99%の精度で妊娠判定ができますが、使用する時期や使用方法を誤れば正しい結果が得られないことがあります。
説明書をきちんと読み、焦らず慎重に検査を行いましょう。
正しく使えるか不安な方は、1本入りではなく2本入りの妊娠検査薬を購入するのをおすすめします。
お値段も1本入りが約600円、2本入りが約800円と、1本入りよりお得になっておりますので予備として購入しておいてもいいと思いますよ。
妊娠を望む方も望まない方も、妊娠判定は早くできた方が安心です。身近なドラッグストアでもネットでも手軽に購入できるので、みなさん適切に使用してご自分の体と向き合いましょう。
コメント